クリスチャン・レオッタ
シューベルト プロジェクト 7DAYS 2nd Stage
ALTI開館30周年記念公演
インフォメーション
偉大なる作曲家の敬虔な伝道者、再び―
感動の1st stageを終え、いよいよファイナルステージへ!!
2015~16年にかけてアルティで開催した「ベートーヴェン ピアノ・ソナタ全曲演奏会」で、多くの聴衆を感動の渦に巻き込んだ、イタリア人ピアニスト、クリスチャン・レオッタ。
彼が「ベートーヴェンの魂の後継者」と称するシューベルトのピアノ曲合計21曲を演奏する、唯一無二の演奏会の2nd stageがこの冬スタートします。
「楽興の時」、「4つの即興曲D935」などのほか、ピアノソナタ「レリーク」や後期3大ピアノソナタが登場。シューベルトの音楽が魂とともに蘇る4日間を、ぜひお聞き届けください。
新進気鋭のシューベルト研究者、堀朋平さん書下ろしの特製プログラムやプレ・レクチャーなどの周辺企画も充実。豪華景品があたる抽選会なども楽しめます。
公演名 | クリスチャン・レオッタ
シューベルト プロジェクト 7DAYS 2nd Stage |
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日時・ 曲目 |
<2nd Stage> 11/27(火)19時開演 ピアノ・ソナタ第7番D568、3つのピアノ曲D946、ピアノ・ソナタ第17番D850 12/1(土)15時開演 「楽興の時」D780、アレグレット ハ短調D915、ピアノ・ソナタ第20番D959 12/5(水)19時開演 4つの即興曲D935、ヒュッテンブレンナーの主題による13の変奏曲 D576、ピアノ・ソナタ第19番D958 12/9(日)15時開演 ピアノ・ソナタ第15番「レリーク」D840、ピアノ・ソナタ第9番D575、ピアノ・ソナタ第21番D960
※開場は各回開演30分前 ※都合により曲目等内容を変更する可能性がございます。 |
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会場 | 京都府立府民ホール アルティ | ||||||||||||||||||
出演 | クリスチャン・レオッタ(ピアノ) | ||||||||||||||||||
公演当日のおもてなし |
★各ステージの最終日の終演後に出演者を迎え交流会を実施
★プレ・レクチャーのご案内★(無料) 公演をより深くお楽しみいただくために、プレ・レクチャーを開催します。 <日程> 12/1(土)13:00~14:00「ひとの傷、こころの歌――後期ソナタを聴く」 <講師>堀 朋平(音楽学者) <対象>本公演チケット購入者 <参加方法>直接ホールへお越しください(座席自由)。 |
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料金 【税込】 |
※( )は会員優待価格 ※当日は500円アップ ※未就学児の入場はご遠慮ください。 |
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チケット取扱 | 京都府立府民ホール 075-441-1414 京都府立文化芸術会館 075-222-1046 ローソンチケット 0570-000-777 (Lコード:2nd stageセット51484、1日券51590) |
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お問合せ | 京都府立府民ホール 075-441-1414 (9時~18時/第1・第3月曜日休館) |
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主催 | 京都府、イタリア文化会館-大阪、創<(公財)京都文化財団・(株)コングレ共同事業体>【京都府舞台芸術振興・次世代体験推進事業】 | ||||||||||||||||||
助成 |
芸術文化振興基金助成事業、公益財団法人ローム ミュージック ファンデーション |
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後援 |
朝日新聞京都総局、京都新聞、産経新聞社京都総局、毎日新聞京都支局、読売新聞京都総局、KBS京都、α-STATIONエフエム京都 |
プロフィール
クリスチャン・レオッタ(ピアノ)プロフィール
ロザリン・テューレックには「生まれながらの驚くべき音楽性を身につけたたぐいまれな才能」と、カール・ウルリッヒ・シュナーベルからは「古典派、ロマン派の作曲家の指示に対する彼の解釈は素晴らしくかつ完璧であり、彼らの意図を理解している」と評された。
イタリア、カターニア生まれ。ミラノのG.ヴェルディ音楽院のマリオ・パトゥッツィのもとで学んだ後、コモ湖のテオ・リーヴェン国際ピアノ財団及びオクスフォードのテューレックバッハ研究財団で学ぶ。2002年モントリオールにて、弱冠22才でベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲を披露するという偉業を成し遂げた。それは60年代にダニエル・バレンボイムが成し遂げた以来の出来事であった。以後、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会を、世界の主要都市で21回成功させ、2004年イタリア共和国大統領より功労賞を授けられる。また、2015~2016年にかけ、京都府立府民ホール“アルティ”でおこなった、9日間におよぶ全曲演奏会では、すべての回でスタンディングオベーションが沸きおこり聴衆を魅了した。また、日本の主要音楽誌、新聞各紙にて多くの記事が掲載されメディアにも評された。
2008年から2014年にかけてアトマ・クラシック社より、ベートーヴェン ピアノ・ソナタ全32曲の2枚組合計5枚のCDをリリースし、「現代の最も優れたベートーヴェン弾きの一人」「今まで世に出た一連の中で最も卓越した作品」と国際的に評された。2016年4月には、ベートーヴェンのディアベッリ変奏曲を含むCDが同社より発売された。
これまでにミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン室内管弦楽団、RAI国立交響楽団、ミラノG.ヴェルディ交響楽団等と共演。また、ミュンヘンのガスタイク劇場では定期的に演奏をおこなっているほか、世界各国の主要コンサートホールで演奏経験をもつ。
2017~2018年シーズンは、バンコク交響楽団との共演でベートーヴェンのピアノ交響曲全曲を披露するほか、ベートーヴェンピアノ・ソナタ全曲演奏会としては、ベルガモ、トレメッツォ(イタリア)、また、ピアノ・ソナタを含むシューベルトのピアノ曲のみを演奏するプロジェクトをスタートし、京都府立府民ホール“アルティ”ほか、イタリアをはじめ様々な国でも演奏会を予定している。
公演レポート
ALTI芸術劇場 Vol. 47
クリスチャン・レオッタ シューベルトプロジェクト7DAYS <2nd Stage>
シューベルトプロジェクト2nd Stageもレオッタさんならではの力強いながらも美しい音は健在でした。
秋も深まり、京都は紅葉真っ盛り!その紅葉に負けず劣らず深みのある音色と壮大なスケールの表現で客席は大きな感動に包みこまれました。作品に向かう高い情熱が、鋼のような強い意志となって演奏に向かうその姿勢は、強烈な力となって聴く人を圧倒します。
2日目(12月1日)の公演前には、1st Stageに続いて音楽学者の堀朋平さんをお招きしてのプレ・レクチャー。シューベルトの生きた社会的背景や宗教的背景が作風に与えた影響等について、わかりやすくお話していただきました。
毎日が超濃厚な演奏を展開してくれたレオッタさん、特に最終日(12月9日)のピアノソナタ第21番はこのシリーズ最後を締めくくるに相応しい名演となりました。全身全霊を込めたその演奏からは、シューベルトへの愛情の深さがひしひしと伝わってきて、聴き手の心を大きく揺さぶります。終演後、客席のあちこちで起こったスタンディングオベーションがそのあらわれでしょう。
この日の終演後にはお客様との交流会も開かれ、本番の厳しい顔つきから打って変わって温和な表情のレオッタさんを前に、お客様も和やかな雰囲気で楽しまれていました。