すごいジャズには理由(ワケ)がある Part3
フィリップ・ストレンジ×岡田暁生
インフォメーション
ジャズを彩るリズム、メロディー、ハーモニーや、即興演奏で湧き出る音の不思議。すごいジャズには、ちゃんと理由(ワケ)があるんです。
ジャズピアニストのフィリップ・ストレンジさんと、フィリップ氏に弟子入りした音楽評論家の岡田暁生さんが、みなさんをジャズの世界に誘います。
今回Part3では、ドラムスの齋藤洋平さん、ベースの荒玉哲郎さんをお迎えし、フィリップ・ストレンジ トリオと楽しいトークでジャズの魅力をお送りします。
ジャズ初心者の方も、ジャズ大好きの方も、どうぞお楽しみに。
公演名 |
すごいジャズには理由(ワケ)があるPart3 |
---|---|
日時 | 2017年5月13日 (土) 14:00開演 (13:30開場) |
会場 | 京都府立府民ホール アルティ |
演奏 | フィリップ・ストレンジ トリオ ピアノ:フィリップ・ストレンジ ドラムス:齋藤 洋平 ベース:荒玉 哲郎 |
お話 | 岡田暁生(音楽学者) |
曲目 | Take5、枯葉、In your own sweet way ※変更の可能性あり |
料金 |
【全席自由・税込】 ※未就学児の入場はご遠慮ください。 |
チケット取扱 |
京都府立府民ホール“アルティ” 075-441-1414 |
チケット発売日 | 2月11日(土)10時 |
お問合せ | 京都府立府民ホール“アルティ” 075-441-1414 (9時~18時/第1・第3月曜日休館) |
主催 |
京都府・創<(公財)京都文化財団・(株)コングレ共同事業体> 【京都府舞台芸術振興・次世代体験推進事業】 |
共催 | 京都大学人文科学研究所 |
プロフィール
フィリップ・ストレンジ(ピアノ)
Phillip STRANGE
1960年テキサス生まれ。グレン・ミラー・オーケストラのメンバーとして1988年に初来日、10年間甲陽音楽院(神戸)で教鞭をとった後、1999年より奨学金給費特別研究員としてマイアミ大学に招かれる。2003年にキース・ジャレットの即興についての論文で博士号を得る。2005年までマイアミ大学講師(ジャズ・ピアノ)。マイアミ時代にはダウンビート誌よりBest Instrumental Jazz Solist (2002, 2003)、Best Jazz Original Composition (2002)、Best Jazz Instrumental Group (2001)を受賞。クレア・フィッシャー、ヴィンス・マッジョらに師事。ジョー・ヘンダーソン、ルー・タバキン、デーブ・ホランド、ピーター・アースキン、マーク・ジョンソン、ジェームス・ムーディー、ケビン・マホガニーらと共演。リリースCD多数。
齋藤洋平(ドラムス)
Youhei SAITO
島根県出身。京都アンミュージックスクールにてドラムを池長一美氏、坂東等氏に師事。
サードハードオーケストラに参加 山野ビッグバンドコンテストにてスイングジャーナル社賞を受賞。2010年 高橋知道、大友孝彰らと日本人として初めて米国ニューオリンズで開催されたフレンチクウォーター フェスティバルに出演。現在、篠崎雅史バンド、横尾BB、 MYMトリオ、トーティーシェル、、BONEOLOGY等のバンドで活動中。
荒玉哲郎(ベース)
Tetsuro ARATAMA
87年 竹下清志氏のグループに参加しミッキー・ロウカーやオテロ・モリノウらと共演。94年 単身渡米、帰国後は綾戸智絵をはじめ様々なレコーディングに参加。05年 アルゼンチンを訪問し大統領官邸にて演奏会を行い好評を博す。08年 ドイツ総領事の招待によりデュッセルドルフ等四カ所で演奏会を行う。09年 全曲オリジナルのリーダーアルバム「REZA(ヘーザ)」を発表。11年 ウラジオストク・ジャズ・フェスティバルに出演。13年 なにわ藝術祭ジャズ大賞を受賞。現在はジャズのみならずブラジル音楽やアルゼンチン音楽などのグループで活動する一方、大阪芸術大学にて後進の育成にも力を注いでいる。
岡田暁生(お話)
Akeo OKADA
1960年京都生まれ。現在京都大学人文科学研究所教授。文学博士。著書『音楽の聴き方』(中公新書、2009年、吉田秀和賞受賞、2009年度新書大賞第三位)、『ピアニストになりたい-19世紀 もう一つの音楽史』(春秋社、2008年、芸術選奨新人賞)、『西洋音楽史』(中公新書、2005年/韓国版、2009年)、『オペラの運命』(中公新書、2001年、サントリー学芸賞受賞)など。『スコラ 坂本龍一 音楽の学校』(NHK)など、テレビ出演も多数。近刊に『リヒャルト・シュトラウス』(音楽之友社)、『すごいジャズには理由がある』(アルテス)など
公演レポート
ALTI芸術劇場 Vol.34
すごいジャズには理由がある Part3
新緑がまぶしい5月、アルティのお庭も緑でいっぱい、それにふさわしい爽やかなコンサートでした。
今回はじめてALTI芸術劇場のシリーズとして取り上げられたこのコンサートは、ジャズピアニストのフィリップ・ストレンジさんと彼に弟子入りした音楽評論家の岡田暁生さんが、曲や演奏について解説しながら、ジャズの奥深い世界に誘ってくださる楽しいステージです。
過去の公演(Part1~2)ではフィリップさんお1人での演奏でしたが、今回はベースに荒玉哲郎さん、ドラムスに齋藤洋平さんをお迎えし、ピアノトリオで多彩な音楽の世界を堪能していただきました。
曲目は前半が「Willow Weep For Me」「Autumn Leaves」「BLUES」、後半が「I’m Old Fashioned」「Prayer」「O Mio Babbino Caro」「Take5」。演奏の構成や、ベースやドラムスの役割についてなど、実際に奏者に音を出してもらいながらの解説は大変わかりやすく、興味深いものです。
3人の息がぴったりと合った大変緻密な演奏は、息をのむほどに静かで美しい音や、激しく波打つ掛け合いなどの素晴らしい時間の流れをつくり出し、アンコールの「Work Song」も含め聴く者を至福の時間に誘ってくださいました。
終演後はいつものように抽選会と交流会。演奏者とお客様の笑顔がいっぱいのひとときで、今年度最初のALTI芸術劇場は終了いたしました。多数のご来場ありがとうございました。