~アルティが生んだ弦楽四重奏団の最高峰~オール・ベートーヴェン・プログラム

アルティが生んだ弦楽四重奏団の最高峰がALTI芸術劇場vol.4に登場!

【日   時】 2012年12月1日(土) 15:00開演(13:30開場)(※終了しました。たくさんのご参加ありがとうございました)
14:00公演への誘い(プレトーク) ゲスト/鴫原 眞一(京都大学名誉教授)
15:00本公演
17:00交流会(出演アーティストも参加)
【予 定 曲 目】 ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲第3番 ニ長調 Op. 18 No. 3
弦楽四重奏曲第6番 変ロ長調 Op. 18 No. 6
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弦楽四重奏曲第16番 ヘ長調 Op. 135
※都合により、曲目等変更になる場合がございます。予めご了承ください。
【メ ン バ ー】 京都アルティ弦楽四重奏団 Vn/豊嶋泰嗣、矢部達哉 Va/川本嘉子 Vc/上村昇
【会   場】京都府立府民ホール アルティ(交通アクセス

 ALTI芸術劇場Vol.3「グレン・グールド トリビュート」 |  過去公演 | ALTI芸術劇場Vol.5「地点『コリオレイナス』」 

 

ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロで奏でるベートヴェーン

2012年12月1日(土)に開催いたしました「ALTI芸術劇場vol.4」、小雨のパラつく生憎の天気にもかかわらず、ほぼ満席のご参加をいただきました。当館が生んだ弦楽四重奏の最高峰「京都アルティ弦楽四重奏団」を迎えての第四回は、「オール・ベートーヴェン・プログラム」と題したベートーヴェンづくしのステージ。弦楽四重奏ならではの繊細さと力強さに耳を奪われる二時間余りでした。

京都府民ホール・アルティ
アルティの軒に積もった落ち葉が晩秋を教えてくれました
京都アルティ弦楽四重奏団
京都アルティ弦楽四重奏団
 

本公演前に催された「おもてなしメニュー」は、日本庭園の中に佇む御茶室でのおもてなし(※)と、プレトーク「公演への誘い」のふたつ。前者、御茶室のおもてなしでは、茶菓子に舌鼓を打ちながらの楽しいひと時を参加者のみなさまにお楽しみいただきました。

後者のプレトークでは、京都大学名誉教授・鴫原眞一氏に本公演の主題であるベートーヴェンについて、その作品群が生まれた時代背景を主軸にお話しいただきました。ちなみに、ベートーヴェンの『コリオラン序曲』はALTI芸術劇場vol.5の演目でもあるシェイクスピア劇『コリオレイナス』に関する戯曲をベートーヴェンの友人が発表した時の感動が作曲の動機につながったものだそうです。

※日本庭園の中に佇むお茶室でのおもてなしは、プレミアムチケット購入の方のみのおもてなしとなっております。

アルティの御茶室
日本庭園の中に佇む御茶室外でのおもてなし
アルティの御茶室外
日本庭園の中に佇む御茶室内でのおもてなし
 
京都大学名誉教授・鴫原眞一
公演への誘いより、京都大学名誉教授・鴫原眞一氏
 
京都アルティ弦楽四重奏団
四本の弦楽器が奏でるベートーヴェン
京都アルティ弦楽四重奏団
絶妙に協調し合った〝音〟を聴かせてくれました
 

ベートーヴェンづくしの本公演は、静寂にたゆたうような穏やかな曲と軽やかな律動が心地良い曲とで構成され、そのいずれもが2本のヴァイオリンとヴィオラ、チェロが協調し合う〝音〟を堪能できるステージでした。クラシック演奏ならではのボリュームの大小幅とその表現力、穏やかな曲調の中に時おり顔を覗かせるスリリングな展開など、高い実力のカルテットだからこそ、各楽曲の持ち味がさらに際立っていました。

アンコール曲

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番Op.130 第6楽章(Allegro)

交流会の様子
たくさんのご参加をいただいた交流会
交流会の様子
アンケートにもたくさんのご回答いただきました
 
豊嶋泰嗣
交流会より、豊嶋泰嗣氏
上村昇
同じく交流会より、上村昇氏
 

恒例となりました公演終了後の交流会は、第四回を数える今回もたくさんのご参加をいただき盛況に終えることができました。豊嶋泰嗣氏と上村昇氏にも登場いただき、本公演の感想や両氏の公演等について、振る舞いのワインを楽しみながら、みなさまでご歓談いただきました。

次回、翌年2013年になりますALTI芸術劇場vol.5は、シェイクスピア劇の殿堂グローブ座を沸かせた京都の劇団「地点」を迎え、1月25日より29日の五日間にわたっての開催です。古都ならではのおもてなしと、グローブ座に大変身するアルティもお楽しみに。ご興味ご関心のある皆さまのご参加を、心より、京都は中立売り御門前にてお待ちしております。

 

安定したテクニックと緻密さを保った中で光る4人の個性
京都府立府民ホール「アルティ」のレジデント・カルテット

京都アルティ弦楽四重奏団 Vn/矢部達哉、豊嶋泰嗣 Va/川本嘉子 Vc/上村昇

京都アルティ弦楽四重奏団は、ヴァイオリニスト豊嶋泰嗣と矢部達哉、ヴィオリスト川本嘉子、チェリスト上村昇の4人の一流ソリストによって1998年に京都で結成された。
「アルティ」の名は、彼らがレジデント・カルテットを務める京都府立府民ホール(アルティ)の名に冠している。
京都ではベートーヴェン、モーツァルト、ハイドン、ドヴォルザークなどの弦楽四重曲を重要なレパートリーとして活動を展開。曲によって第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが入れ替わるのも大きな特徴で、彼らの実力の高さを物語っている。

室内楽の中心的存在である弦楽四重奏を、ソリストとして活躍しながら、まとまりの良い演奏を展開していくのは至難の技だが、4人は一様に安定したテクニックを持ち、緻密さを保った中で自己を主張しており、音楽の表情にもデリカシーとニュアンスが溢れる、脂ののった日本最高峰の弦楽四重奏団である。2012年の今年で結成14年目を迎え、全国的に活躍の場を広げている。

 

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