ゲヴァントハウス弦楽四重奏団
Gewandhaus-Quartett 〜200年を超える伝統 世界最古のカルテット〜
インフォメーション
11 月 7 日(金)ゲヴァントハウス弦楽四重奏団 出演者変更のお知らせ
今回の公演のヴィオラ奏者に関して、当初出演をキャンセルしていたメンバーのオラフ・ハルマン氏に代わり、フォルカー・シュプレンガー氏の出演を予定していましたが、オラフ・ハルマン氏の都合がつき、出演いただけることになりました。
京都府民ホール “アルティ”
公演名 | ALTI芸術劇場 Vol.18 ゲヴァントハウス弦楽四重奏団 Gewandhaus-Quartett 〜200年を超える伝統 世界最古のカルテット〜 |
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日時 | 2014年11月7日(金)19:00開演(17:30開場) |
会場 | 京都府立府民ホール アルティ |
出演 | ゲヴァントハウス弦楽四重奏団 |
プログラム | モーツァルト:弦楽四重奏曲第15番ニ短調 K.421 メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第6番ヘ短調 Op. 80 モーツァルト:弦楽四重奏曲第19番ハ長調 K.465 「不協和音」 ※都合により曲目が変更になる場合がございます。 |
公演当日のおもてなし | 18:00 公演への誘い(プレトーク) トークゲスト:鴫原眞一(京都大学名誉教授・音楽評論家) 19:00 本公演 終演後 交流会(出演者も参加予定) |
料金 |
【全席指定・税込】 ※未就学児の入場はご遠慮ください。 |
チケット取扱 | 京都府立府民ホール 075-441-1414 京都府立文化芸術会館 075-222-1046 チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:234-786) ローソンチケット 0570-000-777(Lコード:52207) |
チケット発売日 | アルティメイト優先発売 7月4日(金)10:00 〜 一般発売 7月6日(日)10:00 〜 |
お問合せ | 京都府立府民ホール 075-441-1414 (9時~18時/第1・第3月曜日休館) |
プロフィール
ゲヴァントハウス弦楽四重奏団
- コンラート・ズスケ(Vn) Conrad Suske
- ユルンヤーコブ・ティム(Vc) Jürnjakob Timm
- フランク=ミヒャエル・エルベン(Vn) Frank Michael Erben
- オラフ・ハルマン(Va) Olaf Hallmann
(写真左より順に紹介)
2008/2009シーズンに結成200周年を祝ったゲヴァントハウス弦楽四重奏団は、世界最古の弦楽四重奏団である。1809年にヴァイオリニストのアウグト・マッティと他のゲヴァントハウス管弦楽団の3人の音楽家によって誕生。以来、ゲヴァントハウス管弦楽団の首席奏者達によって、今日にいたるまで途切れることなく音楽活動を続けている。
19世紀のメンバーにはメンデルスゾーンにヴァイオリン協奏曲を献呈されたF.ダヴィッド、ブラームスのヴァイオリン協奏曲の初演を行なったJ.ヨアヒム等がいる。
世界各地での演奏に加え、今上天皇や英国のチャールズ皇太子の前でも非公開で演奏を披露しているほか、ドイツのローマン・ヘルツォーク大統領が1999年3月にアルゼンチンを公式訪問した折に同行。NHKによる収録も行なわれている。
ゲヴァントハウス弦楽四重奏団は、一貫して同時代の音楽を支持してきた。今までにメンデルスゾーン、シューマン、ブルッフ、ドヴォルジャーク、レーガーを含む100以上の作品の初演を行っている。
結成以来共演を行なった著名演奏家の中にはクララ・シューマン、ブラームス、ブゾーニ、グリーグ、ニキシュ、ケンプ、ルービンシュタインなどの名前もある。近年ではヨーヨー・マ、ザビーネ・マイヤーなどと共演を行なっている。
CD録音にも積極的に取り組み、ベートーヴェンの後期の四重奏曲のCDについて`Klassik heute'(Classic Today)誌は、「模範的で、かつひとつの基準ともなり得る解釈」を持ち、「卓越した音の美しさ」で聴く者を魅了すると述べ、また「この録音は、ゲヴァントハウス弦楽四重奏団が世界で最も優れた四重奏団のひとつであるという名声を再確認するものである」としめくくっている。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の全曲録音はNCAレーベルより発売されており、過去に同四重奏団によって初演されたシューマンとメンデルスゾーンの録音も「ゲヴァントハウス弦楽四重奏団が世界における一流の四重奏団のひとつとして挙げられていることは尤もなことである」と評されている。
関連情報
ゲヴァントハウス弦楽四重奏団
ゲヴァントハウス
アウグストゥス広場(Augustusplatz)に建つ現在の建物は日本でも良く知られる1996年までの楽長、クルト・マズアの尽力によって建設され、3代目の楽団ホールとして1981年に完成しました。1,900席を備えたヴィンヤード型の大ホール「グローサー・ザール(Großer Saal)」と498席の室内楽ホール「メンデルスゾーン・ザール(Mendelssohn-Saal)」を持ち、世界屈指の音楽の殿堂に相応しい優れた音響が250年以上の歴史に輝くゲヴァントハウス管弦楽団の響きを支えています。大ホールには6,638本のパイプを持つ巨大なパイプオルガンがそびえ、その前面には1781年の初代ホール完成時からの楽団のモットーである「RES SEVERA VERUM GAUDUM(真剣なることこそ真の喜び)」という誇りに満ちたラテン語の一文が掲げられています。
画家ジークハルト・ギレによるロビー天井画『命の歌声』はその面積714平方メートルで、現代美術の天井画としてヨーロッパ最大を誇ります。グスタフ・マーラーの楽曲『大地の歌』から着想を得たというこの作品は夕刻からライトアップされ、ガラス窓を通して広場に美しい彩りを添えています。ホール右隣にそびえる高さ142.5メートルのシティー・ビル(City-Hochhaus)はライプツィヒのランドマークのひとつで、屋上展望台へと足を運べば市街の眺めを楽しむことができます。またホール前にある1886年完成の噴水「メンデの泉(Mendebrunnen)」は、華やかさで知られた戦前の広場の面影を今へと伝えるものです。
第一次世界大戦終結の年となった1918年の12月31日、市内のクリスタルパラスト演芸場(水晶宮)では来たる年の平和と自由を願う有志楽団・合唱団、ゲヴァントハウス楽長アルトゥル・ニキシュ指揮によってベートーヴェン『交響曲第9番(第九)』が演奏されました。人類愛を歌う第4楽章「歓喜の歌」の原詩は、1785年に詩人フリードリヒ・シラーが当地滞在中に創作したものです(「シラー旧居」参照)。このコンサート以来、当地で始まり日本にも伝わってゆく「年末の第九」はゲヴァントハウス管弦楽団の伝統となり、現在もその演奏を通してライプツィヒから全世界に向けて平和が呼びかけられています。
引用元:ライプツィヒ観光局
公演レポート
ALTI芸術劇場 Vol.18
ゲヴァントハウス弦楽四重奏団 Gewandhaus-Quartett 〜200年を超える伝統 世界最古のカルテット〜
2014年11月7日、先週からALTI芸術劇場の賑わいが覚める間もなく「ALTI芸術劇場vol.18」を開催いたしました。
今年度の外国人アーティストのトリを飾るゲヴァントハウス弦楽四重奏団の演奏は、多くの方々を魅了していました。
プレトークでは、鴫原眞一氏(京都大学名誉教授・音楽評論家)が、自身の思い出から時間の流れと技術や伝統といった切り口で、わかりやすく音楽史についてお話ししていただき、さらに京都での弦楽四重奏の歴史も解説していただきました。今回演奏されたモーツァルトとメンデルスゾーン、そして音楽史で外せないベートーヴェン、各作曲者の音楽への考え方もわかりやくお話ししていただきました。
200年以上という歴史のあるゲヴァントハウスは、演奏者が変わってもそのDNAはこれまで受け継がれています。本公演で特にメンデルスゾーンの「弦楽四重奏曲第6番ヘ短調 Op. 80」は、一番の拍手とアンケートなどでも高評価をいただきました。ちなみに、この曲の初演は当時ゲヴァントハウス弦楽四重奏団に在籍していたヨーゼフ・ヨアヒムらによって行われています。時を超えて同じゲヴァントハウス弦楽四重奏団の演奏を聴ける歴史的公演になりました。そして、その演奏はメンデルスゾーンの作曲時の悲痛な思いを思い描いてくれる情熱的で、優しくも細やかなものでした。
公演終了後には、演奏者とお客様との交流が行われました。ワインやビールを片手に和気藹々とした雰囲気で短い時間でしたが楽しんでいただきました。
<アンコール曲>
ハイドン
弦楽四重奏曲第81番 ト長調作品77-1「ロプコヴィッツ四重奏曲第1番」より
第2楽章 アダージョ
モーツァルト
「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
次回、ALTI芸術劇場vol.19は、京都市立芸術大学が誇るピアノ教授陣5人によるベートーヴェンのピアノ協奏曲のリレーコンサートです。開催日時は2014年11月21日(土)と11月29日(土)の2日間、皆さまのご参加を、心より、京都は中立売り御門前にてお待ちしております。
ご参加いただいた方々からのメッセージ(アンケート回答)
- モーツァルトは柔らかく美しく、メンデルスゾーンの激しい響き、それでいて素晴らしいアンサンブルに驚き興奮しました。演奏中の厳しい顔つきが、息づかいが席まで伝わってきて、好感を持てました。(70代 女性)
- 解説は、丁寧で、弦楽四重奏曲の本質がよく理解できました。「メンデルスゾーン」は、初めて聞きましたが、シンフォニーに劣らない迫力でした。第1ヴァイオリンの音色が、素晴らしかったです。(70代 男性)
- 非常に素晴らしかったです。時間があっという間に過ぎました。メンデルスゾーン、特に素晴らしかったです。感動しました。また、来日を待っています!(40代 女性)
- 音色が美しく、4本の役割がよく出ていてクリアでした。メンデルスゾーンで大変盛り上がり、あとの不協和音を心配していたら、それ以上に盛り上がり、不協和音のこのようなエネルギッシュな演奏は初めてでした。やさしさや、力、エネルギー、細やかさが全てあり本当に良かった。(70代 女性)
- 美しいハーモーニーで、心が洗われるようでした。(40代 女性)
- ヴァイオリンの高音とヴィオラ、チェロの低音とのバランスの良さ透明感がとても良く、空に飛ぶ心地でした。(50代 女性)
- さすがに歴史あるカルテットで美しい音色や豊かなフレージングで、素晴らしかったです。ALTIで、ヨーロッパの秋の森を散策したり、死の湖を覗き込んだり、贅沢な夕べを過ごさせていただきありがとうございました。(50代 女性)
- あまり詳しくないのですが、とても美しい音色とハーモニーで感動しました。来てよかったです。(20代 女性)
- 鴫原先生のお話が面白くて参考になった。メンデルスゾーンは冒頭からぐっと惹きつけられて素晴らしかった。(10代 男性)
- 6-14の席できたが、演奏者が近く、迫力があり、音も身近に聴こえ、大変よかったです。また、来ようと思いました。(30代 男性)
- 奏者と客席が近く、生演奏を聴いている感を味わえてよかったです。(40代 女性)